経済学部2回生カサハラです。ブログを書きます。
実況。それは10年前くらいからすい星のごとく現れ、ゲームの歴史を変え、ゲームだけでなくプレイヤーにもスポットをあてたプレイスタイルはあっという間に人気になっていきました。 かくいう私もおそらく小学校高学年くらいから見始めていたと思います。全然ゲーム知らないような友達が「このゲームは○○さんが実況してたから知ってる~!」なんて言ってた覚えも少なくありません。今や老若男女様々な人のゲームの入り口が実況です。
つまり、 実況がゲームの知名度や人気度に多大な影響を及ぼす時代になっているということです。そして私は考えました。
「実況者にプレイしてもらえるようなゲームとは何か?」
そんな疑問を解決すべく、次のような順序でまとめていくことにしました。
1、 ゲーム実況者にジャンル付けしてみよう。
2、 実況者とゲームジャンルの関係性を見出してみよう。
※あくまで私見で分析・定義等していくので間違っている可能性が大いにあります。そこは温かい目でみてください。もし違うところがあっても若気の至りってことで許してもらえたらと思います。
では実際に、やっていきます!!
1. ゲーム実況者ジャンル分け
- A:Youtuber
- B:雑談系
- C:複数人でワイワイ系
- D:Vtuber
- E:ゆっくり実況系
- F:解説系・ストーリー重視系
- G:対戦ゲーム系
ざっとなんとなくわけてみました。まだ別のジャンルも考えてみればあると思いますがもう無理です。分かりません。実況者個人個人で2つ3つのジャンルにかぶってる人もいるとは思います。このジャンルを、視聴数・見てる層・影響力(実際にゲームを視聴者がプレイする可能性)で評価し、少し特徴も書いていきます。
A:Youtuber(ヒカキン、マスオ、はじめしゃちょー)
視聴数:とても多い!!!
見てる層:老若男女。主に子供若者
影響力:絶大
言わずと知れたYoutuber。もはやYoutuberが自分の知名度を上げるための方法の一つがゲーム実況になっています。だからこそ、ゲームに興味がある人間だけではなく、Youtuberその人自体に興味がある人も見ます。さらに動画時間も丁度よく、商品を広報する達人たちがプレイしてオススメするわけですから宣伝効果絶大です。
B:雑談系(レトルト・アブ・牛沢)
視聴数:とても多い
見てる層:若い女性が多い。ライトゲーマーや普段ゲームをしない人が良く見てる印象
影響力:大
ほぼ多くの実況者はこのジャンルに当てはまります。自分のトークが持ち味の実況者。そのため、ゲームに関係のない話をしても、プレイが下手でもウケればいいのです。そのためややYoutuberとかぶっている要素があります。自分の個性をゲームの枠を超えてビジュアルや歌、~してみたなどの様々な活動をしているアイドル実況者と言われる人たちも増えてきました。 「近くのお兄さん」的な目線で楽しめるともテレビで特集されている通り、気軽に見れるし影響力は高いと思います。
C:ワイワイ系(最終兵器俺達・MSSP・ナポリの男たち)
視聴数:とても多い
見てる層:ほぼ女性
影響力:かなりある
雑談系の派生。実況者のコラボもこれに入ります。ほぼゲームを見るというより実況者目当てです。ゲームを通して引き出される実況者の面白さに需要を持ってる人たちが見ています。見てて単純に実況者たちのやり取りが面白いです。
D:Vtuber
(キズナアイ、ミライアカリ、電脳少女シロ)
視聴数:多い
見てる層:オタク、海外の人たち
影響力:微妙、、、?(ゲームによる)
アニメやゲームに出てくるような2.5次元?の美男美女(馬の人やおばあちゃん等一部例外あり)がYoutuberをしているという斬新なスタイル。これがオタクとCool JAPAN Yeah!!な外国人の皆さんに刺さりました。こちらも次元が違うだけで実質アイドル実況者のようなものです。ゲームを通して発揮されるキャラクターの個性が魅力です。ただ他の実況者と違うのは、サブカルチャー文化を許容している視聴者がほとんどなので、キャラゲーなどを実況することも多いです。
E:ゆっくり実況系
視聴数:中
見てる層:???
影響力:???
生身の人間の声を使わず、「ゆっくり」のこえやvoiceroidとよばれる機械音声を使って実況を行います。プレイスタイルはというと、ゲーム内にいるキャラクターとは別にキャラクターを作り、そのキャラがゲームをプレイする体や、実際にゲームの中のアバターとしてゲームの世界を楽しむ体などがあります。つまりゲームを媒介にしたストーリーを独自に実況者(動画投稿者)が構想しているのです。そのため『ゲーム実況』というよりも、『ストーリー、作品』を見ているという、ある種小説マンガアニメ的な所がある非常にオリジナリティなジャンルです。ということでゆっくり系の見てる層や影響力は未知数です。(私はMinecraftやポケモンでしか見たことないので知識が少ないです。許してください…。)
F:解説、ストーリー重視系(兄者、弟者、ガッチマン)
視聴数:少~中(上記の人たちなど有名な人もいる)
見てる層:コアゲーマーからライトゲーマーまで
影響力:少ない??
こちらはゲームのRTAやゲームの攻略法を解説したり、単純にゲームをする人たちをまとめたジャンルです。字幕を流しながらゆっくりを使う投稿者もいれば、ひたすらにゲームを進めてストーリーを解説してる人もいます。視聴者は実況者というよりゲームに興味を持っているので、いかにゲームがスムーズに進むか、かつ分かりやすく話せるかなどが重視されます。なので自然と実況者は高度なプレイングが求められます。また、この手のジャンルを見ているのは既にそのゲームを持っていたり、ゲームのストーリーが知りたいけど自分ではプレイしない人が多いです。なので影響力は比較的少ないと思います。
G:対戦ゲーム系(ポケモン・格ゲー・FPSなどをプレイする実況者)
視聴数:一定数はある
見てる層:実況者がプレイしているゲームを自分もやってるもしくは好きな人たち
影響力:例外
とにかく上手な人がオンラインで見知らぬ相手と戦いまくる動画になっています。これをみて自分のゲーミングスキルを身に着けたり新しい戦術を学んだりします。このジャンルを見てる人は元々そのゲームへの関心もありますし、そもそもプレイされているゲームは元々人気で一定のプレイヤーがいるゲームです。そのため、固定された需要に向けたジャンルなのです。従って影響力は例外です。
以上7ジャンルです。繰り返しますがいくつかのジャンルにかぶっている実況者もいますし、これらのジャンルにカテゴライズされない実況者もいます。ご容赦ください。こうやって見てきたらわかる通り、実況はプレイヤー(実況者)メインのものと、ゲームメインとゆっくり系その他の3通りに分けられます。そして再生数的にも層の幅の広さ的にもプレイヤーメインのものが人気です。では次の説明に移っていきます。
2. 実況者とゲームジャンルの関係性
ここからはどんなゲームが実況者に遊ばれているかを考えてみましょう。私の中でざっと実況者に使われやすいゲームと使われにくいゲームに分けてみました。ここも間違いや個人の意見が多く含まれてるので注意です。
実況しやすいゲーム
・ トレンドのゲーム(マリオメーカー、getting over it、人狼、モンスト)
実況者が有名になるために何のゲームをプレイするか?答えは簡単です。その時期に人気のゲームを実況すればいいです。どんなジャンルの実況者もこれは共通します。こういうのはあまり面白くないので次に行きましょうか。
・ パーティーゲーム、協力プレイ、対戦ゲーム(Wiipaty、複数人プレイのマリオ、マリオパーティ、マリオカート)
やはりパーティ性のあるゲームは強いです。みんなで同時にできるゲームであり、操作もシンプルです。対決もできます。なので盛り上がるわけです。先ほど挙げたワイワイ系の人たちご用達です。
・ バカゲー
シュールな世界観、ゲームの難易度も高くなかったりします。単発実況に向いています。わりと最近の実況(主にYoutube)を見てると長編シリーズよりも短編が多い気がします。ゲームのルールが簡単だったり、笑いをとることを目的にしたゲームなので実況者もリアクションが取りやすいです。よってバカゲーは今もっとも実況者に採用される可能性の高いゲームジャンルだと思っています。
・ 心理ゲーム、謎解きゲーム
こちらも実況されやすいジャンルです。なぜならモロに実況者の個性が出るからです。実況者の性格や思考回路、なんなら好みのタイプまでゲームを通して分かってしまうのです。もはやゲームというよりもYoutuberの企画の一つみたいになっています。
・ クリエイティブなゲーム(MineCraft、どうぶつの森、学校を作ろうなど)
こちらも実況者の個性が光るゲームです。ストーリー性が少ないので実況者の思うようにゲームを進められます。さらに実況者の頭の中のイメージや考えを実体化できます。
・ ホラーゲーム(青鬼、Five Nights at Freddy'sなど)
これは実況のやり方が確立されています。実況といえばホラーゲームなんて言える時期もあったと思います。実況者はビビりながらゲームをして絶叫していればいいのです。正攻法がわかりやすいです。
実況するのが難しいゲーム
・難易度の高いゲーム
縛りプレイや解説系の実況などをする人たちや対戦ゲーム系の実況者ならば話は別ですが、普通にプレイするとなると実況は難しいです。話すことが出来ません。
・ ストーリー性のあるゲーム(洋ゲーなど)
実況においてストーリーは薄れやすいです。無論、ストーリー重視の実況やゲームのキャラに実況者が演技しながらアテレコするような実況であればいいのですが。他にも、フラッシュゲーム(青鬼や魔女の家、ゆめにっき、IBなど)は雑談系実況者を見ている若い女性層に需要があるので一概にも正しいとは言えません。ただ、実況者のトークを阻害してしまったり弱めてしまう要素があることは確かです。
いわゆるゲームというよりもゲームに登場するキャラがメインのゲーム。ただしこの手のジャンルが好きな層とVtuberが好きな層が一致している(オタク)ので、Vtuberがやる分にはいいと思います。
・ 王道のゲーム、大作ゲーム(ゼルダ、ポケモンのストーリーなど)
一定の人気があるゲームなら見てくれる人は増えるかもしれません。ただ私はあまりお勧めできません。なぜなら再生数が稼げるのはそもそも人気のある実況者かプレイがうまい人やプレイングが個性的な人ぐらいだからです。王道のゲームのイメージの強さに実況者の個性が負けてしまうんです。人気なゲームも意外な罠があるものですね。
こんな結果になりました。やはり、雑談系などのプレイヤーメインの実況者が多いので彼らが実況しやすいゲームが必然的に実況されていくのだと思います。
3. まとめ
上でさんざん言ってきたことをまとめると、
『今、実況者の大半はプレイヤーメインの実況スタイル』
だということです。そして、改めてどんなゲームが実況されやすいのかというと、
- 実況者の個性が出やすいゲーム
- 実況者がリアクションを取りやすいゲーム
- シンプルなゲーム性
- ストーリー性が薄いゲーム
- 複数人でプレイできるゲーム
- トレンド性のあるゲーム
- 視聴者の層と需要が合致しているゲーム
だと思います。
そう考えてみると人気のゲームってこの上に上げた要素を1つだけじゃなくて何個も満たしているんですよね。任天堂のゲームしかり、マイクラしかり、青鬼しかり。人気の秘密が自分で書いていてわかった気がします。やってよかったです。
これを見ている自分の制作物の認知度を上げたいDENXのみなさん並びにゲーム制作してるみなさん、参考にして欲しいです。私はスマホのバカゲーを作ることを勧めますよ。