DENXブログ

同志社大学 電気情報研究会(DENX)の活動や日常風景などを紹介します。

DTMオンライン講座をやってみた in 2020

おはようございます。2017年度生のいっぺーというものです。

2020年4月末頃では、新型コロナウイルスの影響でBOX(部室)が封印され、部員との交流がめっきりと減ってしまいました。
大学に行くこともできずに暇を持て余した会員も多いだろうと言う事で、Discord上でDTM講座を行い、他のDTMerと交流をしてきました。

目次

  1. 打ち込みギターのクオリティを上げる
  2. ギターのクオリティを高くする2つのポイント
  3. オンライン講座の風景
    1. 題材
    2. Discord
    3. Cubase (作曲ソフト)
  4. 講座を終えて
  5. おわりに

打ち込みギターのクオリティを上げる

DTMでは楽器が弾けない人でも、その楽器の音源がPC上にあれば、MIDIという機械のための楽譜を打ち込んであげると、プログラムがMIDIを演奏してくれて、その楽器の音を扱えるようになります。
しかし、中にはその打ち込みが難しい楽器も存在し、その最たる例がギター音源です。

何が難しいかというと、「楽器を演奏しているんだ!」という表情付けが非常に難しいのです。
苦労してギターを打ち込んだつもりでも、聴いたらなんかショボい・ダサい、なんてことがザラにあります。
実際に、DENX民でも悩んでる人が何人もおりました。

そこで!
今回は打ち込みギターでも、商業クラスに匹敵するレベルのクオリティを叩き出すという目標で講座をスタートしました。
また、(私もそうですが)大学生はお金に苦労している方も多いということで、フリーで使える音源・エフェクト縛りの上で目標を達成しようと思います。

DTMをやってる人であれば、この縛りの難易度がいかに高いかがわかるかと存じます。
そんな装備で大丈夫か?」とお思いの方もいるでしょう。
ですが私は、自信を持ってこうお答えします。

大丈夫だ、問題ない。

いや、ホントですよ???
なぜなら、ギターのクオリティ向上の本質は、お金と一切関係がないからです。

ギターのクオリティを高くする2つのポイント

これは打ち込みギターに限らないお話なのですが、ギターサウンドのクオリティは、

  1. 演奏者の技量(MIDI編集技術)
  2. 音作りの上手さ

の2つで大きくは成り立っています。
逆に言ってしまえば、この2つがあれば、どんな音源やエフェクトを使っていようが、それなりの音が出ます。
例えそれがフリー縛りであったとしてもです。

確かに、有料の音源やエフェクトを使ったほうがいい音が出ます。当たり前です。
が、それは DTMの技術力があること前提 です。
それはMIDIの扱いの上手さであったり、エフェクトの使いこなしであったり、単にお金を払っただけでは得られない、根本的なDTMの基礎力です。
それらがあって初めて、有料音源・有料プラグインの恩恵を受けられるのです。 (*1)

ギターのお話に戻りますが、先ほどの2つのポイントはお金とは無関係なことに既にお気づきかと思います。
つまり、この2つを向上させることを目標に頑張れば、プロクオリティのギターサウンドを錬成することが可能になるというわけです。

では、その具体的な中身とは?


……
…………

と、講座の内容はここまでにしておきます。(えー)
実際、この講座の中身を全くの0からブログで語ろうと思うと、少なく見積もっても30記事分は余裕で越えてしまいます。
なので、今回はここでおしまいとさせていただきます。

「うぉ~続きが気になるゥ^~~~」
と思ったそこのキミッ!!!
DENXに来れば優しいお兄さん・お姉さんたちがみっちり丁寧に教えてくれるぞッ!

オンライン講座の風景

ギターのお話はこれくらいにいたしまして……

さすがに何も講座内容に触れないというのはアレなので、ここで軽く講座の様子を紹介していきます。

題材

講座では、ボカロ界隈で大変有名なボカロP 164さんの代表曲 「天ノ弱」 を題材に使用しました。
DENXのDTM班にはボカロを使う方が多くいらっしゃるので、今回はこの曲をチョイスしました。


「天ノ弱」作者本人 全楽器演奏動画

この曲の冒頭のリフ使って講座を進めていきました。
実際にギターで打ち込んだものがこちらになります。
これがフリーの打ち込みギター真の実力だッ!

Discord

講座はDENXのDiscordサーバーで行われ、私のPC画面を共有しつつギターの打ち込みや音作り風景を見せながら解説を入れるという形式を取りました。
講座参加者は、ボイスチャットで質問を飛ばしてくれたり、画像のようにメッセージで反応を送ってもらいました (画像1)。

f:id:denx:20200430130119j:plain
画像1_Discordの様子

Cubase (作曲ソフト)

DTMにはDAW (Digital Audio Workstation)と呼ばれる作曲ソフトを使用して音楽制作を行います。
私はCubaseと呼ばれるDAWを使用しており、画像ではギター音源の打ち込みをしていたり (画像2)、エフェクトプラグインを使ってギターサウンドを作ったりしています (画像3)。

f:id:denx:20200430130319j:plain
画像2_MIDIを打ち込んでいる様子
音源は、Unreal Instruments - Stardard Guitar を使用しています。
 

f:id:denx:20200430130424j:plain
画像3_ギターの音作りをしている様子
エフェクトプラグインには、Black Rooster Audio - Cypress TT-15 や、Analog Obsession - OverDiver などを使用しています。

講座を終えて

実際にオンライン講座を行った感想ですが、回線の影響でマイクが途切れたりする瞬間もありましたが、基本的には詰まることなく講座を無事に終えることができました。
オンラインだからと言って講座参加者とコミュニケーションが取りにくいということもなく、 質問があればスムーズに対応 することができました。

ただ、参加者と一緒に打ち込みや音作りをしているわけではないので、 言葉を感覚的に理解させる という点においては、やや不安が残るという結果になりました。
また、講座の中身があまりにも濃すぎたため、講座時間が 3時間半 ほどかかってしまいました。
内容が打ち込み編と音作り編で分かれていたので、2日に分けて講座を行うのが賢い選択だったと反省しております。

おわりに

いかがでしたでしょうか?
講座の内容には踏み込みませんでしたが、少しでもDENXの活動の様子が伝われば幸いです。

それでは、またどこかでお会いするその日まで……。

 

注釈

*1

何も私はアンチ有料プラグインDTMerというわけではありません。むしろ積極的に使います。
有料プラグイン等の優秀な道具も使いつつ、DTMの基礎力も伸ばしていくというのがベストです。