DENXブログ

同志社大学 電気情報研究会(DENX)の活動や日常風景などを紹介します。

プログラミング経験ほぼ0がスイッチの『つくってわかるはじめてゲームプログラミング』をやってみました

こんにちは! 電気情報研究会(DENX)のSKです。

普段はイラストを描いたり、Blenderをいじったりしています。
プログラミングに関してはそこまで知識はなく、少なくとも日ごろからバリバリやってはいません。
最近色んな人の話を聞きながらちょっとずつ言語の違いなどを覚えてきました。

そんな私が、Nintendo Switchで発売中のソフト『ナビつき!つくってわかるはじめてゲームプログラミング』をやってみました。

DENXでは複数人でゲームを作る機会もあるので、イラスト担当でもプログラミングのことちょっとはわかっておいた方がいいなーと思っていました。
そんなとき、そういえばこんなソフトあったな!と思い出し、買ってプレイしてみた次第です。

そして、これがもし入門者にうってつけなら、これからDENXで使えるのでは?なんて思ったのでここに感想を残させていただきます。

では、前置きはこのあたりにして話を進めていきます!

基本情報

タイトル:『ナビつき!つくってわかるはじめてゲームプログラミング』
機種:Nintendo Switchのみ
価格:2,980円(税込み)(ダウンロード版)
HP:https://www.nintendo.co.jp/switch/awuxa/

プレイ形態:通常版Switchの携帯モード
プレイ環境:電車やバスの中
プレイ時間:計7時間程度
プレイ日数:計6日

一通りクリアしました

総評

まずは全体的な感想からです。
独断と偏見による私の指標でいくと、学習ソフトとして見た評価は★★★★★です!
(MAXが★5)

ということで、漠然とゲームを作れるようになりたい、プログラミングができるようになりたいと思っている方、かつ、Switchを持っている方にはみんな買って!!と言えるレベルに良いソフトだと思いました。

何が良いかをこれからつらつらとお話していくのですが、一番良いと感じたのは、○○ゲーム(レース、3Dアクション、シューティングなど)って、どんな流れで、どんな構造でプログラミングされて処理されているんだろう??という漠然とした疑問にしっかりと答えを出してくれるところでした。

仕様について

このソフトでは、非常に扱いやすく調整された関数やオブジェクトが「ノードン」として組み込まれています。

ゲーム内で何かものが壊れたときにシグナルを送るというノードン(関数?)クセが強いです。

いわゆるビジュアルプログラミングの一種で、キーボードでカタカタとコードを書くスタイルではないプログラミングの手法ですね。
できることに制限はありますが、初めての方が勉強するにはもってこいです。

とはいえ、そこそこ複雑な処理を一括で行ってくれるものもあります。
リアルなゲーム開発環境とはもちろん違う点も多々あると思いますが、それでもしっかりと凝ったフローチャートを組み立てているぐらいのやり込み具合と達成感があります。

結構複雑ですが、しっかりナビがあるので安心です(後述)

このソフトはレッスンモードフリーモードがあります。
レッスンはナビゲートと一緒にゲームを作っていく感じで、フリーはナビなしで本当に自由にプログラミングができます。

レッスンモードでは7種類のゲームを作ります。結構多種多様で面白いです。
何よりナビがめちゃくちゃ親切です。

すごく丁寧で、最後まで面倒を見てくれます

親切すぎる分自由度がほぼないというデメリットはなくもないですが、とはいえレッスンで完成したゲームはフリーモードでいじれるようになるのでそんなに気にするほどではないかなーと思います。(ネットにそういう意見が多かったので)

プログラミングの勉強を始めると分岐とかループとか色々学ぶと思います。
ですが、それがゲームになっていく過程を少なくとも自分はあんまり想像つきませんでした。
このソフトではコードは一切出てきませんが、こういう種類のゲームはこう作ればいいよということを事細かに教えてくれます。

総評で書いたことに戻るのですが、これを実際に体験しながら、かつ短時間で教えてくれる機会って中々ないと思うんです!

操作感について

携帯モードの場合、プログラミングする際は基本タッチ操作になります。
TVモードではUSBマウスが使えるみたいです。

タッチ操作はそこそこやりやすいです。画面は大きいに越したことはないですが。
バスや電車といった車内でやってましたが、それなりに快適でした。頑張れば車内で立ちながらでもいけます。
ジャイロセンサー使うゲームの時だけ不審者になります)

既にたくさん褒めまくっているので一応伝えておくと、ノードン(オブジェクトや関数など)を複数選択できないことがややネックかもしれません。
つまり、いくつかの処理をまとめてコピペできないんです。
まあ、いっぱいコピーするんじゃなくて最小限に収まるようプログラミングしなさいと言われればそれまでなんですけどね…

内蔵素材について

こういった学習系ソフトだけあって、物体のモデルや音楽はすでに完成されたものが多く収録されています。(ただし膨大ってほどではないです)
ヒトとか、あえて性別も特徴づけもない、でも愛着の湧くようなちょうどいいビジュアルになっているのはさすがだなと思いました。

とっても魅力的ですよね。勉強になります。

他の開発環境であれば自分で3Dモデル・絵・音楽を引っ張ってくる必要があると思うので、そのあたりに意識を向けることなくプログラミングに集中できるというのはとてもありがたいです。
モデルも音楽も自由にやりてぇ!という方はそもそも自分でやってねっていう感じです。

その他

その他にも、結構色んなことができてしまうのがこのソフトの魅力です。
なんと、物体の立体的な配置や、カメラの設定、光源の設定などもあります。

これはもう実質CGソフトなのでは!?

もちろんそこまで深掘りはないですし、ガイド通りにすれば簡単にできますが、これらは3DCGの基本なので気軽に体験できるのは地味に強いなと思いました。

あと、対戦相手が存在するゲームでは簡単なCPUを作るときがあります。ちょっと誇張するとAIを作るみたいな感じですね。

こういう経験も自分からはなかなか進んで手が出せるものではないので、体験できるのはすごくいいと思います。楽しかったです。

小学生の方にもおすすめできるかと言われると…?

このソフトに子ども向けのイメージがある方も多いと思います。
ですが、少なくとも小学生の頃の自分に渡したらすぐに飽きてしまうだろうな…と思いました。
x軸、y軸とか出てきたり、定数などの言葉が普通に出てきたりして、そこまで超簡単な雰囲気ではないです。

(今の子はマイクラとかやっているので大丈夫なのかも)

また、ある程度能動的に学ぶ姿勢がないとただよくわからず画面をタッチするだけになってしまう恐れがあります。
まあDENXは大学生の団体なので大丈夫…なはず。
よっぽどのことがない限り、一度始めれば挫折なく最後まで終わらせられるはずです。

まとめ

ということでまとめです!
Switch持ってない人に本体まで買わせてやってもらうというほどのものではないかもしれませんが、Switch持っているなら総じて買うべきだと思います。
学習目的としてはほんとに良いものだと思いました!
雰囲気がやや子ども向け感ありますが、20代男性が車内で真剣にやっている例があるので気にしてはいけません。気にしたら負けです。
もしゲーム制作やプログラミングに興味がある方は、ナビレッスンをクリアして何か簡単なゲームを作ってみてはいかがでしょうか!?

DENXとしても何らかの形で利用したいですねー。

ちなみにちなみに、DENXでは集団でゲーム開発をしたりもします!
興味のある方はTwitterInstagram、HPからご連絡ください!(隙あらば宣伝)